《トップインタビュー2024》サックスバーホールディングス社長 木山剛史氏 協業でウォンツ需要開拓

2024/01/22 12:30 更新有料会員限定


木山剛史氏

 コロナ禍が沈静化し収益性を回復させたサックスバーホールディングス。自社企画の拡大、店舗の拡大・統合などが効率化につながった。今年は〝メイクシナジー〟をテーマに協業企画を積極的に仕掛けて売り上げ拡大に結び付ける。

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インバウンド伸長

 ――昨年の市況は。

 コロナ禍を経て消費者の買い方が変わってきました。コロナ前に戻るということではなく、買い方も非常にシビアになっています。ネットに慣れ、実質賃金が伸びず、価格に敏感で、必要と感じたものしか買わなくなっています。今期(24年3月期)売り上げはコロナ前の9割で計画していますが、ほぼ近い水準で推移しています。コストを削減し、粗利を高めましたが、売り上げがコロナ前の水準に戻るのは来期以降と見ています。キャリーケースなどトラベル関連や自社オリジナル商品(PB)が良かった半面、ミセス・シニア向けや円安の影響を受けたインポート商品は回復が遅れています。目立つのはインバウンド(訪日外国人)の伸びですね。インバウンドの多い店舗ではコロナ前以上に売り上げています。アプリ会員の拡大にも取り組んでいます。販売スタッフも会員獲得に本格的に動きだし昨年末で会員が80万人に増えました。「ヒギ」を始めとしたコストパフォーマンスの高いオリジナル商品も拡充しています。

 ――今年のテーマは。

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