田窪朗さん
洋服と登山が好きな店主が営む新進気鋭の登山用品店（東京）。21年に開業し、じわじわと注目を集めている。「幅広い解釈と柔軟な対応」に基づいた、既成概念にとらわれない商品・ブランドのセレクトと提案力が魅力だ。服好き、山好きのどちらにも新しい発見がある。一見するとユニークで刺激的な店だが、その店主は「奇をてらっているように見える分、真面目な人よりも真面目に仕事と向き合いたい」という。このスタンスが仕入れ先と顧客から〝ただ面白ろがられる〟だけではなく、安心や信頼にもつながってファンが増えているのだろう。
服好きにも山好きにも発見を
――どんな店なのか。
自分の登山経験を生かし、好きなアイテムをセレクトしています。ファッションブランドからも登山で使えそうな機能的な物を選んでいます。例えば、ニットが主力の「コム・アーチ」は、トラッド、クラシックな雰囲気のブランドでファッションの個店が扱っていることが多い。山の匂いは全くないのですが、素材として使われているウールの実用的な価値は、山の人（登山愛好者）の方が理解しやすいんじゃないかなと思ってセレクトしています。
――店を始めた理由は。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料！
