量販店を主販路とするアパレルメーカーが展開する自主管理型ブランドショップは、新型コロナウイルス苦境からの脱却に向けて動き出している。春物売り上げはかつてない大幅な減少となり、店頭の販売員の人件費負担も重くのしかかるが、夏物からは売り場鮮度アップや在庫機会ロス低減、在庫の素早い店間移動で消費の取り戻しを図る。
(森田雄也)
20年春夏は各社が苦戦している。「4月は前年比で3割しか売り上げがない週があった」(クロスプラス)、「春物、初夏物の在庫負担が大きい」(ジュニアー)状況だ。営業店舗は感染防止対策もあって販売員のシフトを週3日にし、時短勤務を導入したが、売れ行きは厳しく、販売員の給与補償も収益を圧迫している。
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