韓国のファッションテック企業、カバーサムワン(イ・ジェホ代表)は、自社の機能性アパレルブランド「KEEK」(キーク)の日本での販売を本格化する。
カバーサムワンは24年に伊藤忠商事と共同して日本に進出した。今年2月からロフトの銀座と渋谷がキークの取り扱いを始め、流通拠点の構築を進めている。
最近では、キークの代表的商品「ピロウディ」(首に巻いて使う枕とフーディーを組み合わせたアパレル)が日本のテレビ番組で紹介され、ブランド認知度が高まった。5月のピロウディの輸出額は前月比5倍以上に急増した。
カバーサムワンは日本でのキークの消費者接点を拡大するため、伊藤忠と協力して日本公式オンラインサイトをオープン、ピロウディをはじめウィンドブレーカー、ベストなどカバーサムワンの繊維技術を用いた主要テックウェア製品を売り込む。また、クラウドファンディングのキャンプファイヤーをはじめ、楽天、アマゾン、ANAモールなど、様々な流通チャネルで販売していく。
さらに、グンゼ子会社のシセイなど、日本のファッション企業との協業を通じてBtoB(企業間取引)ネットワークを強めている。今年下期には東京・大阪などに期間限定店も出店する予定だ。
イ・ジェホ代表は「日本はキークのグローバル戦略の中心拠点で、ブランド競争力の確保を最優先課題としている」とし「今後もサービスの高度化とパートナーシップを通じてキークの日本でのブランド価値を高めていく」と話した。
(韓国・TENANT NEWS)
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