SHIBUYA109エンタテイメントが復調 食、カルチャー、エンタメ発信実る

2019/11/07 06:27 更新有料会員限定


 SHIBUYA109エンタテイメントの業績が回復している。上期(4~9月)の売上高は渋谷109が前年同期比5%増、昨年4月に109メンズから業態転換したマグネット・バイ・渋谷109も2%増、10月は台風上陸の影響などで厳しいものの、4月からの累計では前年実績を上回っている。渋谷109は今期の入館客数が過去最多だった08年の約890万人を上回る見通しだ。「従来型のファッション主体のSCから、情報や体験、コトも提供し、若者の夢をかなえる企業に進化する」(木村知郎社長)ため、大型改装を軸に食やカルチャー、エンターテインメントの発信を強化してきた成果だ。

(有井学)

 17年4月に東急モールズデベロップメントから渋谷109事業を分離、独立して以降、マーケティングチームを軸に「地道に若い人たちにアプローチし、そのニーズを様々な施策に反映させてきたことが実ってきた」という。

韓国のコンテンツ好調

 109は2月から8月までの全ての月で増収となり、上期の入館客数は前年同期比約15%増の約500万人に達した。直営の期間限定店ゾーンで、音楽などのエンターテインメント関連商品を販売する「ディスプ」、新興ブランド・企業の商品を販売する「イマダ・マーケット」が「新規客を獲得して好調で、館全体の集客につながっている」。ともに韓国のコンテンツやブランドが特に好調だ。加えて、4月28日の開業40周年に合わせて、ロゴを刷新するとともに、エスカレーターなどの共用部も「若者がわくわくする空間」に変え、館を活性化した。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事