アデコの調査、40代はストレス世代

2016/03/09 06:50 更新


 総合人材サービスのアデコ(東京)は、全国の20代以上の会社員3299人を対象に仕事上のストレスに関するアンケートを実施した。調査では、最もストレスを感じているのは「40代」で、ストレスが少ない役職は「会長・社長」との結果が出た。

 「普段、仕事をする上でストレスをどの程度感じているか」との問いには「やや感じる」(40・7%)、「かなり感じる」(26・7%)、「精神的にまいるほど感じる」(5%)となり、合計で7割以上が仕事上でストレスを感じていることが分かった。

 年代別で見ると、「ストレスを感じる」と答えた社員が最も多かったのが40代。約8割が何らかのストレスを感じており、「ストレスをまったく感じない」と答えた割合は5・6%と最も低かった。中間管理職が多いことが要因の一つと考えられる。

 役職別では、ストレスを「まったく感じない」「ほとんど感じない」と答えた割合が最も多かったのは「会長・社長」で、半数近くにあたる44・6%がストレスを感じていない。ストレス要因が他の職位と比較して少ないことが考えられるが、ストレス耐性が強い人物だからこそ経営者になれたともみれる。

 ストレス解消法については、女性は「好きなものを食べたり、お酒を飲む」が53・8%と目立って高くなった。男性は「十分な睡眠など休息をとる」(38・3%)、「運動など体を動かす」(33・1%)などに回答が分かれた。

 ストレス軽減のために会社に求めることは「給与アップ」(28・3%)がトップ。次点が「職場環境の改善」(19・9%)。また、「自分は生産性の高い仕事をしていると思うか」との問いに対し、生産性が高いと自己評価した人材が最も多かったのが外資系企業。自己評価が低かったのは政府・官公庁などに勤める公務員となった。

ストレス調査の表 (1)



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