ドイツの繊維見本市テクテキスタイル リサイクル前提の物作りに関心集まる

2024/04/30 06:27 更新有料会員限定


 欧州で衣料品の廃棄禁止が決まり、回収・リサイクル義務化も検討される中、リサイクル可能な新素材や、高度なリサイクル技術が注目されている。特にリサイクルの際に分離が困難なポリウレタンを使わない物や、生地や製品を単一素材に置き換えた提案が広がる。また合繊のケミカルリサイクル技術も様々な素材で進化している。

(中村恵生)

【関連記事】ドイツの見本市でイノベーションアワード発表 環境配慮素材や自動縫製に注目

ポリウレタン不使用

 4月26日までドイツで開かれた繊維見本市のテクテキスタイルでは、リサイクル関連の提案が活発に行われた。オレフィン系ストレッチ繊維「ダウXLA」が前身の伊エクスランスの「XLANCE」(エクスランス)は17年に新経営下で再スタート、20年以降に新規投資と併せてリブランディングし、会場で大きくアピールした。ポリウレタンだとポリエステルのケミカルリサイクルを阻害するが、エクスランスはリサイクル工程中に分離が可能。適度なストレッチ性があるほか、耐薬品性や耐候性に優れ、機能とサステイナビリティーを全面に出した。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ログイン契約して読む

会員の方はこちらからログイン

関連キーワードサステイナブル電子版購読者限定



この記事に関連する記事