《もう少し知りたい》しまむら、無印良品　タイで描く成長戦略

　しまむらが12月2日にタイ1号店をオープンした。良品計画は11月28日に「無印良品」旗艦店を開設しており、ここにきて大手専門店のタイ事業が広がっている。人口減少が続く日本国内で成長戦略が描きにくくなっている状況下で、海外市場に活路を求める企業が増えている。人口などが評価され選ばれているタイだが、成功に向けては地域特性などへの対応が欠かせない。

（田村光龍）

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海外への第1歩に

　タイの足元の経済環境は必ずしも良いとは言えず、紛争もあるが、GDP（国内総生産）は東南アジアでインドネシアに次いで2番目の規模がある。1人当たりでは「上位中所得」で、人口7000万人の市場がある。さらに年間で4000万人が訪れる観光大国で、タイ国内だけでなく広く発信できる場であることが評価されている。