台湾紡織拓展会(紡拓会)主催の繊維総合展「台北紡織展」(TITAS)が10月14~16日、台北南港展覧館で開かれた。台湾域内を中心に、米国や韓国、ベトナムなど10カ国・地域から388社がイチ押し素材や取り組みを紹介した。台湾企業は持続可能性への関心が高く、素材のリサイクルや再利用に着眼した素材開発や、その技術で国際競争力を高めている。
(関麻生衣)
品質や機能性の向上で
「低価格の中国製品の流入で、台湾の繊維業界は20年前の日本と同じように厳しい状況だ」と新光合成繊維の胡平一副社長は話す。台湾が得意とするスポーツ向け素材の継続的な開発や機能性向上、持続可能性、品質の高さを追求することで国際市場で差別化が図れると見る。
