東急プラザ原宿「ハラカド」 17日に開業1周年、売り上げ「目標以上」

2025/04/15 06:28 更新


ファッションは「ハレ」などが好調

 東急不動産SCマネジメントが東京・原宿で運営する東急プラザ原宿「ハラカド」が4月17日に開業1周年を迎える。開業から1年間の売上高は業種や店舗によって差はあるものの、「全体として目標以上」(小柴るみ運営推進本部広域渋谷圏推進部原宿プロジェクト推進課課長兼東急プラザ原宿「ハラカド」・東急プラザ表参道「オモカド」総支配人)となった。17日には開業1周年イベント「ハラカド文化祭」を開き、各テナントがパーティーや他テナントとの協業を含め、「プラスワンのおもてなし」をテーマにした企画を行う。

【関連記事】ハラカド、売り上げ「おおむね好調」 活発なイベントで「メディア価値」向上

 インバウンド需要が大きく寄与して、1階の路面に入る「ディオール」やコスメ「ジョーマローンロンドン」などが好調に売り上げを伸ばしているほか、地下1階の銭湯「小杉湯原宿」など、「ハラカドらしいコンテンツ」が好評という。テナント参加型の企画も成果を上げており、今後も力を入れる。

 同施設は段階的に店舗がオープンし、昨年11月30日にディオールが出店し、約75店がほぼ揃った。小杉湯のほか、4階や屋上などのイベントスペースや3階クリエイターズフロアの会員制ラウンジ、ギャラリー、スタジオなど物販以外の比率が通常のSCに比べて高いため、「売り上げなどをKPI(重要業績評価指標)にしていない」が、課題はありながらも、一定の手応えを示す。

 このほか売り上げはキャンディー専門店「ヒトツブカンロ」や、2階のファッション「ハレ」「テンガランド」などが好調。ハレは和柄などインバウンド向けの商品が好評で、テンガランドは4階や屋上などでイベントを積極的に実施し、成果を上げている。

シューズの「ヴィヴァイア」もインバウンド客に人気

 イベントは企業のPRやファッションを含めたサステイナビリティーをテーマにしたほか、テナント間の協業が活発で、「施設のメディアとしての価値が高まった」という。協業企画はテンガランドのほか、6階の飲食店「メキシカングリルアボカド」が積極的で、館内従業員向けにテキーラ講座を開くなど「館のコミュニティーを形成しており、協業にもつながっている」という。

 また、斜め向かいにあるオモカドとの連携企画も実施、中でも音楽アーティストによる共同販促が好評だ。

 今後もテナントと連携した施策を強化する。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事