廃棄される食材を原料にして染める豊島の「フードテキスタイル」は、新潟県加茂市のニッターG.F.G.S.と協業し、完全受注によるTシャツを発売した。フードテキスタイルは食品関連企業から提供される食品残渣(ざんさ)を独自の技術で染料にして製品化し、ファッションと、フードロスの低減やトレーサビリティー(履歴管理)に取り組むブランドだ。
【関連記事】【記者の目】強まる商社のサステイナブル提案
今回は豊島が契約するトルコのオーガニックコットンを使い、農場から製品まで一貫して追跡できる素材をG.F.G.S.がTシャツに仕上げる、「作り手の顔が分かるトレーサブルウェア」を出した。残渣6種類を使って6色を揃えた。長野県木曽町と東京農業大学、豊島が共同し、赤カブから作った染料のほか、ハーブ・コスメ関連品を展開する生活の木の規格外のハーブや山眞産業花びら舎の食用の桜、南山園の茶葉、堀内果実園のブルーベリー、猿田彦珈琲のドリップ後の出がらしで染めた。メンズ、レディス、キッズそれぞれS、M、Lの3サイズ。ボーダー長袖、ソリッド長袖ともに1万2000円。
10月23日から大丸東京店7階メンズフロア、10月30日から松坂屋名古屋店南館地下2階で販売しており、11月1日からフードテキスタイル公式オンラインショップでも販売している。