商社の21年度繊維事業 24社合計で0.8%減収

2022/07/13 06:30 更新有料会員限定


商社の21年度繊維事業売上高ランキング

 繊研新聞社は商社の21年度繊維事業業績アンケートを実施した。繊維事業売上高(連結および単体)の回答企業は24社。その合計は1兆9676億円で、前年度比0.8%減となった。製品ビジネスでは、原料高や物流コストの高騰、供給網の混乱などが響いた。一方、素材・資材ビジネスは、海外の市場回復の影響や独自素材による価格転嫁の進展で復調の傾向もある。今期は、ロシアのウクライナ侵攻の影響によるサプライチェーンの混乱や円安の継続などで事業環境は不透明だが、サステイナブル(持続可能な)施策の推進とともに、基礎収益の向上が求められている。

 帝人フロンティアが中核の帝人繊維・製品事業グループは、医療用防護具の官需が終息。衣料繊維は欧米・中国向けの素材・製品販売や重衣料の国内販売が回復してきたが、国内市況の低迷やロックダウン(都市封鎖)による海外工場への影響、コスト高などが響き全般的に苦戦した。産業資材は、第2四半期以降、半導体不足の影響は受けたが自動車関連部材や化成品、水処理フィルター用ポリエステル短繊維が好調だった。

一貫供給で付加価値

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事