TSIホールディングスは4月に発表した中期経営計画に基づき、既存事業の収益を高めるため、プラネットブルージャパンなどの子会社を解散するほか、東京スタイルとサンエー・インターナショナルの9ブランドを廃止する。これに伴い人員をグループで再配置し、希望退職者を募る。
\中期経営改革では、17年2月期までに営業利益率7%、ROE(株主資本利益率)5%の達成を目指している。今回、解散・廃止する子会社・ブランドは、目標とする収益実現への貢献が見込めないとみてリストラに踏み切った。
\解散する子会社は米ロサンゼルスのセレクトショップ「プラネットブルーワールド」を店舗展開しているプラネットブルージャパンと、O2O(ネットと店舗の相互送客)のビジネスモデルを目指したレディスブランド「ウィ,アヤノ・リュバン」事業を進めるトウキョウスタイルインプレスライン。いずれ8月31日に解散し、来年2月末に清算を完了する。
\廃止ブランドは東京スタイルが運営する「ブラン・ルビエ」「スタイルコム」「ブリジット」「セーヌドゥー」「スタイルミー」の5ブランド、サンエー・インターナショナルが運営する「ボディドレッシング」「レベッカミンコフ」「バービー」(キッズ)、「ジルスチュアートニューヨーク」の4ブランド。すべて8月31日に廃止する。これに併せ、間接業務部門も大幅に縮小する。
\解散子会社と廃止ブランドに従事する従業員は関連部門を含めて約800人で、転籍などによりグループ全体に再配置する。また、TSIホールディングスとプラネットブルージャパン、トウキョウスタイルインプレスライン、東京スタイル、サンエー・インターナショナル、TSI・プロダクション・ネットワークの従業員から希望退職者を募る。募集期間は6月中旬~8月中旬で、退職日は8月31日、人数は未定。退職金に加え特別加算金を支給し、再就職支援も行う。