日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW推進機構)は11月12~14日、総合素材展「東京テキスタイルスコープ(TTS)26年秋冬」を開く。国内外から281社が揃い、トレンド発信やJFW推進機構の新プロジェクトの発表など様々な企画を打ち出す。(関麻生衣)
TTSは、プレミアム・テキスタイル・ジャパン(PTJ)とJFWジャパン・クリエーション(JFW-JC)を再編し、発展させた展示会で2回目。PTJとJFW-JCに出展履歴のない企業は8社。会場は前回と同じ東京都立産業貿易センター浜松町館で、全館を貸し切る。出展企業のブースは4フロアに集約する。
「今の時代に合った展示会にしていく」(古茂田博事務局長)と企画を充実している。PTJとJFW-JCから継続して人気のコンテンツで、来場者投票で次の売れ筋を探る「ワッツネクスト・テキスタイル」は今回で6回目。48社・101点の応募から48点を会場に展示する。前回始めた「産地フォーカス」は、ウール産地の尾州をテーマにする。VR(仮想現実)ゴーグルを装着し、紡績から製品加工までの過程を見学できる。会期中、関連したセミナーも開く。
トレンド発信では、JFW推進機構によるトレンド&インデックスコーナーや、国際素材見本市プルミエール・ヴィジョン(PV)と合同展トラノイを傘下に収める仏GLイベンツによるセミナーに期待だ。GLイベンツは会場でも、各展示会の情報やPVの26~27年秋冬シーズンカラーを紹介する。
新たなプロジェクトでは、今年始動した「JFWニュークリエイターアワード」に注目だ。「日本の素材を生かし、デザインで勝負できる人材の輩出」を目指した事業で、学生とアマチュアクリエイターが対象。初年度は総数1309点の応募があり、TTS会場で2度の審査を通過した15点の作品を展示し、優秀作品3点を発表する。