UA、ソーシャルウィノベターズと協業 新レーベル

2018/04/12 15:53 更新


個人のニーズを元に6アイテムを作った

 ユナイテッドアローズ(以下UA)は、“WE”の力で社会課題と向き合うソーシャルユニット「ソーシャルウィノベターズ」と、同ユニットのプロジェクト「041」(オールフォーワン)のファッション分野で協業し、新レーベル「ユナイテッドクリエイションズ041ウィズ・ユナイテッドアローズLTD」を立ち上げた。12日から041のサイトで第1弾商品の受注を受ける。

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 ソーシャルウィノベターズは日本テレビ放送網、電通、一般財団法人ジャパンギビングに所属する社会起業家たちで運営し、041では誰か1人の課題を起点に商品・サービスを開発している。UA社内にチームを作り、今回、障害を持つ個人の声をもとに6アイテムを制作した。

 筋ジストロフィーの子供には、防水性などスタイとしての機能はありつつも、おしゃれでスタイには見えないエプロンドレス(税込み5400円)や、車椅子の男性には、背面の腰下の生地が着脱できる晴雨兼用のミリタリーコート(2万3760円)など。特定の人のニーズに応えつつも、誰が着ても楽しめるデザインにした。受注販売形式とし、生産最低ロット数に達したアイテムのみ生産する。

 今回の取り組みについて、「今まで届けることができなかった人に当社のプロダクトを届ける新たなチャンス。小ロットでの物作りや動きやすいパターンなど、すでにたくさんの学びがある」とUAの栗野宏文上級顧問。「閉塞感のあるファッション業界だが、大事なのはその服を着て楽しいか、便利か、外に出たくなるかだと思う」とし、新たな挑戦へ一歩を踏み出す。



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