ジーンズやカジュアルウェアを縫製する内田縫製(岡山県津山市、内田政行社長)は約3億円を投じ、工場を移転・拡大する。増える若い従業員が働きやすい環境を整え、持続可能な工場経営を目指す。16年にオリジナルブランドを始めてから会社の認知度が高まり、若い職人も県外からも来るようになった。新工場にはショップも設ける予定で、縫製体験の開催も考えている。今年10月から稼働予定だ。
(永松浩介)
OEM、右肩上がり
69年の創業で、現社長は2代目。国内ジーンズブランドが元気な時代は津山市にもジーンズの縫製工場が多くあったが、今は同社のみ。国内外の高級ジーンズブランドなどを縫う。年商は2億円ほど。
今回の投資は、工場が手狭になっていたのが大きな理由。現在の約3倍に拡大すると同時に、食堂をカフェ風にするなど環境も整備、若い従業員の雇用を増やす。市の支援で自社ブランドを開発・発売した影響で、「会社に興味持ってくれる人が増えた」(内田社長)。34人のスタッフのうち、外国人技能実習生は9人。