宇仁繊維は、１０月から社内で「服を買おう」キャンペーンを実施する。自社素材を使用した製品を購入した社員に購入費用の一部を補助する。服の購入を促進させて市場の活性化に貢献するとともに、社員それぞれが自社素材の服を自ら着用することで、今後の商品開発に役立てる狙い。
１０月から３カ月区切りで年間を４シーズンに分け、シーズンに１着以上の購入を促進する。社員本人が店頭で同社の素材（おおむね半分以上）を使用した商品を購入した場合、会社に申請すればシーズンごとに２万円まで、年間８万円までを補助する。
レディス企画が圧倒的に多い同社だが、メンズ企画も展開しており、自社素材を使ってのオーダー製品にも適用することで男性社員も参画できる。同社の９月末の人員はグループで約２２０人。
ファッション業界に生きる企業として市場の活性化に貢献する意味合いがあるが、「それ以上に社員一人ひとりが自ら企画販売した素材の製品に触れ、着用することで、今後の商品開発に生かしてもらえれば」（宇仁龍一社長）との思いでキャンペーンを進める。
