マルクスの『資本論』に関係する本の広告や書評が目立つようになったと思う。資本論をもとにして書かれた新刊だけでなく、既刊の紹介も増えたようだ。気候変動、新型コロナなどをきっかけに社会のあり方を真剣に考えるようになり、注目されているということか。
記者は大学のゼミで資本論を学んだことになっているが、難しくて頭が痛かったことしか覚えていない。そんな記者でも、読めそうな本が出ている。今回の米大統領選で前大統領となった陣営の言うことにも、もし社会の仕組みが変われば自分たちの利権も富も揺らぐのだと皮肉にも表れていた。そう感じるたび、一層、読まなくてはと思った。ファッションでも既存のシステムにしがみつくわけにはいかないだろう。
新刊の1冊目は面白くて一気に読んだが、2冊目は…。口では元気なことを言うが、三日坊主というのは昔から変わらない。目が疲れるなど新しい言い訳はいろいろあるのだが。ちょっと遅いが、今年の目標は〝積ん読〟を崩す、にしよう。がんばります。
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