協業企画がますます増えている。特にファッションは消費が低迷していることもあって協業は需要喚起の有力策として目が向けられている。協業も多種多様で、ブランド同士やキャラクターと組んだり、作家やアーティスト、イラストレーター、芸能人や芸人まで提携先は幅広い。
一つは親和性の高い先との協業だ。例えば、ベターゾーンのブランドであれば上質なイメージを高める先と組むことが多い。熱心なファンを持つ先との協業も有力だ。アニメなどのキャラクターなどは根強いファンが多く、売り上げに直結するケースも多い。最近では「ロエベ」や「レスポートサック」が「となりのトトロ」の商品を出したが、これまでファッション商品での協業はあまりなかったキャラクターであることもあって人気になった。
異色な協業、異業種との協業も増えつつある。雑貨店「ジョージズ」と「サンマルクカフェ」、「フラボア」と「ドムドムハンバーガー」などは面白い組み合わせだ。
協業はブランドの特徴を増幅させたり、自前のブランドにない要素を加えることで、新たな価値を押し出すことができるのがポイントだ。中小ブランドを含めて多様な連携に期待したい。
(武)