《視点》教育とモチベーション

2021/05/19 06:23 更新


 今春、新型コロナウイルス下の新人教育というテーマで、ファッション小売業の店長数人を取材させてもらったのだが、新人のモチベーションアップに尽力しようとする姿勢が印象的だった。

 かつては店での接客販売という実務体験を通じて新人に仕事を覚えてもらうことが可能だったが、コロナ禍で来店・購買客数が減ると同時に、営業時間の短縮や休業の影響もあって、今までのような教育手法が困難になっている。接客販売以外の業務でいかにやる気を引き出し、前向きに仕事に臨んでもらうのか、工夫を凝らしていた。詳細は、4月26日付「店長に役立つページ」に掲載しているため、ここでは割愛させてもらう。

 ファッション小売業だけにとどまらず、この約1年間は多くの業種で働き方が大きく変化した。「先輩の背中を見て学べ」は通用しづらくなっている。そんな時に年長者が「最近の若者は仕事ができない」などという評価を下してしまえば、若い人材を失うことにつながりかねない。外部環境の変化に応じて、教育も見直す必要がある。

(友)



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