《視点》ローカルでの宣伝手法

2021/08/11 06:23 更新


 関西は東京に比べて宣伝に協力するインフルエンサーが少ない。例えば30~40代女性のインフルエンサーグループは限られており、先日もあるブランドが期間限定店を大阪に出すタイミングで、みんな一斉に宣伝を始めたことに違和感を覚えた。

 ブランド側からすれば単発の取り組みかもしれないが、インフルエンサーをフォローしている人たちからすると、定期的にグループ内で「PR祭り」が行われている状態。冷めた目で見ている人も多いのではないだろうか。

 7月に心斎橋に路面店を出した「メゾンスペシャル」は違っていた。てっきり大阪で有名なインフルエンサーを呼ぶのかと思いきや、招待したのは10人ほど。しかも、社内スタッフたちが自力で探し、元々ブランドを購入していた人に限ったそうだ。

 メゾンスペシャルは個性的な服を手頃な価格で販売し、ファッション好きをつかんでいるブランド。「全て見せ筋であり売り筋」の服を作ることが濃いファンを全国的に増やし、出店の際にはその土地土地のファンに協力してもらうことが出来る。個性的な服作りを貫くからこそ生まれる好循環だと思った。

(金)



この記事に関連する記事