《視点》盛況な香りビジネス

2022/01/07 06:23 更新


 香りビジネスの勢いが止まらない。コロナ禍以降、需要が一層高まっている。中心となるのは生活回りのフレグランスやせっけん。どれも気の利いたパッケージが特徴だ。多数のブランドを取り扱うショールームの22年春夏展示会では、その割合が増えていた。

 なかでも欠かせないのがホームフレグランス。部屋にシュッと吹きかけるスプレータイプから、石に香りを含ませるタイプまでバリエーションはいろいろ。価格は3000~5000円、1万円前後も少なくない。家での時間を豊かにしたい、旅行や服に比べれば安いととらえる人が多く、好調なブランドが増えているという。

 フランスの「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」もそんなブランドの一つ。どの直営店に行っても、いつも客足が絶えずにぎわっている。手頃な歯磨き粉やマスク用アロマシールをギフトにする人も多く、私もしばしばお世話になっている。昨年10月にLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトングループが買収し、一層話題になった。

 魅力は香りだけではない。購入品に美しいカリグラフィーのメッセージを入れてくれる。そのプラスアルファの特別感がリピーターを増やしている。

(規)



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