近所の人気老舗サンドイッチ店が、週休3日になってしまった。少し前にスタッフ募集をしていたが、うまく集まらなかったのだろう。ここ数年、身近で週休3日のパン屋が増えている。それぞれ地元で支持されている店なのだが、ある店は店主がやや高齢で、体力温存のために週休3日へ移行。ある店は、やはり人手不足のためと告知があった。
仕込みに時間がかかり、朝の早いパン屋は、無理がききづらい業種なのかもしれない。体を壊すよりは、との判断かと思われる。少子高齢化の影響は今後あらゆる業種に広がっていくだろうが、よりカバーしづらい業種からじわじわと影響が出ていると感じた。ちなみに各店のファンとしては、閉店は悲しいので、続けてくれるなら多少の不便は致し方なしとの気持ちだ。
ただ、路面の個人商店はいいが、商業施設などで単店が都合で休みを増やしますというのは、今はなかなか難しい。無理ができなければ撤退を選ぶしかないのだろうか。新型コロナ感染拡大による人手不足も深刻だったが、中長期視点でも、持続可能な店舗運営とはどんな形なのか、館も店舗も真剣に考える時にきているのかもしれない。
(維)