《視点》コロナ特需の行方

2023/03/30 06:23 更新


 コロナ禍が落ち着きをみせて外出機会も徐々に増え、アパレルなどファッション消費も戻りつつある。〝おうち時間〟が重視され、インテリアへの注目度が増し、三密を避けるレジャーとしてキャンプ、ゴルフ、サウナ、オートバイなどを楽しむ人がかなり増えた。これらはどうなるのだろうか。

 これまで落ち込んでいた旅行、外食、ファッションなどはまだコロナ前と比べると低水準だが、今後、さらに沈静化すると、コロナ前の水準にまで回復するかは別にして、まだ復調の余地は大きいと見られる。旅行も国内はかなり回復傾向にあるが、海外はまだまだ復調が遅いなど、コロナ後の各分野の需要の戻りはばらついている。

 コロナ禍でライフスタイルも変化した。前と同じようには戻らないだろうが、浮上した需要が定着するのか、あるいは下火になるのか。落ち込んだ以前の需要がどこまで回復するのか。旅行からキャンプにシフトした層も多いが、それが戻るのかなど、これから人々の行動がどう変化するのかが今後の消費の変化に直結すると見られ、消費者行動から目が離せない。

(武)



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