先月は野球のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で盛り上がった。準決勝の大逆転、決勝でのヒリヒリするような勝負に久しぶりに野球を堪能したような気がする。本当に栗山英樹監督の言うように「野球ってすげえな」と思った。WBC関連グッズの販売もすさまじかったようだ。
しかし、少年野球の参加人口は少子化により年々減少している。WBCを見た子供たちも野球に触れてほしいところだが、出生数自体が減っているため、野球市場の拡大はなかなか難しいか。
昨年12月はサッカーのワールドカップが盛り上がった。近年、Jリーグの観客動員はコロナ禍の影響を受けたが、今シーズンは海外クラブからの帰国選手もあり、動員数の増加が期待される。
今年はワールドカップとしてバスケットボールやラグビーがあり、8月には世界陸上、来年にはパリ五輪と国際的なスポーツ大会が相次ぐ。こうした大会を見た子供たちがスポーツに興味を持ってほしいと思うが、参加人口が増えなくてもスポーツを「見る」方で応援し、支える市場のすそ野の広がりにも期待したいものだ。
(茂)