23~24年秋冬のビッグトレンドは、足を強調するスタイルだ。ここ数シーズンはバストの丸みやウエストのくびれを際立たせ、大胆に肌見せするボディーコンシャスな服が広がってきた。それがさらに進み、次は足が主役となる。
そのトレンドをけん引するのは「ミュウミュウ」。発信し続けている足見せスタイルは、22年春夏コレクションから始まった。短い丈のセーターと腰ばきのミニスカート。スタンダードでありながら肌を大胆にのぞかせるスタイルで市場を引き付けた。これを皮切りに、スカート丈は2年かけてどんどん短くなった。デザインはいたってシンプル。超ミニ丈によるバランスで新しいトレンドを作った。
次の秋冬のミュウミュウは、それを最も極端に表現した。カーディガンに組み合わせたのはストッキングとブルマー、レギンスとパンプスのみ。街中をブルマーで歩くのは難しそうだが、新しいバランスが新鮮だ。街のおしゃれピープルがマイクロミニやレギンスをどう取り入れていくか、注目したい。
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