大谷翔平の勢いが止まらない。打って、投げて、走って…。少年野球で見られるような活躍を、MLB(米大リーグ)で実現していることが実に痛快だ。
彼の活躍を通じて、MLBのチーム運営や選手のマネジメント方法について知ることができるのも面白い。記者として興味を持ったのは、どんなに調子の良い選手でも、チームが定期的に休ませていること。当然ながら、疲労はパフォーマンスを低下させ、けがのリスクを高める。計画的に体を休ませてリカバリーさせたほうが、長い目で見ればチームにとってメリットになるという考え方だろう。実に合理的だ。聞くところでは、MLBではチームに複数のトレーナーがいて、彼らが選手の状態を熟知し、出場させるか否かについて、監督以上の発言権を持つという。
こうした休息についての考え方は、企業運営でも有効だ。良きマネジャーを目指すなら、部下の能力を最大限引き出すため、彼らが適切に休息を取れるよう配慮しては。
(潤)