《視点》新たな夏の必需品

2023/08/15 06:23 更新


 今年はセミが7月の早い時期から元気で、日中はセミの声がにぎやかだが、8月8日に立秋を迎えた。暦通り最近は暗くなると秋の虫、スズムシやコオロギの声も聞こえるようになった。

 とはいえ全国各地、全世界で記録的な猛暑となった今年、東京都心では35度以上の猛暑日を8日までに17日観測し、気象庁によると明治8年以降で猛暑日の過去最多記録を更新。まだまだ暑い日が続きそうだ。外の気温が体温を上回る異常な暑さを避け、屋外を歩く人影もまばらながら、久々に外出制限のない夏休みとあって旅行やイベントなどに出かける人は多い。

 今年に入り、よく目にするのが、首にタオルを巻いたり、PCM(相変化物質)素材のネッククーラーを着けている人。特にネッククーラーはスーツ姿のビジネスマンから子供や犬まで、外出すれば何人かは目にするようになった。PCMは宇宙開発にも採用されている冷却剤。28度まで凍った状態を保て、水道水で約30分、冷凍庫だと10分で凍って繰り返し使える点が人気だ。日傘を差す人も例年より増えているようで、特に遮光性が高い内側が黒、外側が白で晴雨兼用の折り畳み傘をよく見る。

 環境の変化に対応した高機能な対策用品は、新たな夏の必需品に成長しそうだ。年々進化する猛暑グッズも利用し、危険な暑さを乗り切りたい。

(陽)



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