《視点》制服と持続可能性

2023/10/05 06:23 更新


 10月に入り衣替えを行う時期になった。東京では25度以上の日がまだ続く見通し。最近は夏服から冬服に替える時期を各生徒の判断に任せる学校も増えているようだが、コロナ明けの今年は10月に制服を一新した企業が目立つ。

 眼鏡の「ゾフ」は18年秋以来久々に、店頭スタッフの制服を刷新。アダストリアの子会社で循環型経済の実現を目指すアドアーリンクのDtoC(メーカー直販)ブランド「オー・ゼロ・ユー」と協業。持続可能な素材を使い、「リフレーム」をテーマに、多様性の時代に合わせて従来の制約や枠組みを見直し開発した。

 ジャケットやエプロンとシャツ、ボトムの組み合わせから、性別や年齢を問わないコートスタイルに一新。髪の色やネイルの規制も緩和し、ブランドカラーの青い大きめのコートと靴下に私服を合わせ、自由に様々なスタイルを楽しめる制服を作った。制服を通じ〝新しい普通〟のあり方と、ファッションとして楽しむ眼鏡を提案する。

 これからは個性を表現でき、長期雇用と企業の持続可能性につながる制服が広がりそうだ。

(陽)



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