先日、大好きなアクション映画シリーズ『ジョン・ウィック』の最新作を見た。キアヌ・リーブス演じる伝説の殺し屋の復讐(ふくしゅう)を描く物語で、今回は舞台の一つが日本ということもあり、非常に楽しめたのだが、面白かったのは大阪の街や文化の描写だ。
名作『ブラック・レイン』の影響だろうか。やけにネオンが多めにアレンジされた梅田駅。アクロバティックな忍者に、はては力士まで戦いに参加する誇張された日本観には、つい興奮してしまった。海外の文化は時に大げさにまねしたくなるほど、魅力的に見える。
最近は逆のパターンも見かける。今、激増しているインバウンド(訪日外国人)に売れている商品の一つが国産のジーンズだ。世界中のアメカジ好きが連日上野を訪れており、本場アメリカのジーンズ好きにも「本格的なジーンズと言えば日本製だ」という認識が広く伝わっている。
アメリカの象徴たるジーンズへの憧れと日本人のこだわり気質が合わさり、本場よりも本場らしい逸品を生み出しているのだろう。
(夏)