《視点》広場、テラス…

2023/12/06 06:23 更新


 11月30日、札幌商圏で二つの商業施設が開業した。ココノススキノとビビ新さっぽろは、それぞれイベント会場になる広場を設け、休憩場所を充実するほか、ココノではテラスを配置、周辺の階段の半分をベンチ仕様にしている。ビビの広場の天井はLEDビジョンで空を映し出す。いずれも大型と呼べる規模ではないが、ゆったりとして楽しく過ごせる機能が盛り込まれた。

 コロナ禍は外出する意味や価値を問うことになった。一気に広がったECと向き合うことになっただけに、商業施設にとってはさらに重い問いだった。コロナ下に開発された新施設の開業が相次いでいるが、それぞれがその答えを示している。

 従来から言われていたモノからコトへ、体験価値の提供が加速し、設備の面でも追求することが求められ、賃貸の効率だけでは通用しなくなっているように映る。行動制限がなくなって、以前にも増してにぎわう有力施設を見ていると、この答えは間違いではないと思う。

(光)



この記事に関連する記事