ニトリホールディングス傘下のホームセンター、インテリア販売の島忠は今月、横浜・鶴見に新店を出し、島忠らしさを追求していくことになった。ニトリ化も模索したが、低価格家具販売のニトリとは異なり、ホームセンター事業が主力の島忠として今後、拡大していく。扱う家具も中級品以上が多く、ニトリとは異なる需要をつかんでいる。
ニトリは、島忠を経営統合する前は競合相手とみて出店攻勢を強めていたが、結局は両社が対象としているマーケットは重なる部分が小さいことがわかったという。
アパレルも統合後にPB「カラビナ」をいったん休止し、アパレルはニトリの「Nプラス」に任せる格好になったが、21年9月に「Nイージー」を立ち上げ、ホームセンターだからこその提案を再開した。
今後はグループの第2の柱としてホームセンター事業を全国展開していく。中級家具販売にも期待する。特に北海道はニトリ以外の家具店がほとんどなくなり、島忠が出店することで中級以上の家具需要を掘り起こす狙いもあるようだ。
(武)