23年は例年になくスポーツが盛り上がった年だったように思う。3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本優勝から始まり、ワールドカップではバスケットボール、ラグビーなど日本選手の活躍が目立った。特に野球の大谷翔平選手は毎日のように報道され、その〝規格外〟の活躍には目を見張った。
24年も7月からパリ五輪があり、日本代表選手の活躍が期待される。21年の東京五輪から3年での開催となるため「もう、また五輪か」という感もある。
スポーツ用品市場はコロナ禍の終息によるスポーツイベントの正常化や競技活動の再開で、一般スポーツを中心に順調に回復している。コロナ禍でブームとなったキャンプやゴルフは一時的な反動が出ているが、参加者の裾野は広がった。
再びパリ五輪で日本選手が活躍すれば、人々のスポーツに対する関心は引き続き高まりそう。その流れを背景に、スポーツ市場の需要喚起を図りたいものだ。
(茂)