バングラデシュについて調べるのに苦労していると、友人が「チャットGPTに聞けば」と言うので試しに使ってみた。「バングラデシュの最低賃金の推移を教えて」との問いに、情報源が不確かなものも混ざるが、質問の仕方を何回か変えていくうちに、自分ではたどり着かなかった参考資料を読めたので役立った。
最近の取材で、生成AI(人工知能)を使いイメージする言葉を選ぶだけでテキスタイルのオリジナル柄を生成する話を聞いた。「商品画像とイメージに合った背景・モデルを生成できますよ」と説明され驚いたこともある。
くだんの友人は、画像検索で好きなアイドルが身に着けているブランドを特定して同じ物を購入したり、航空券の価格の変動をトラッキング(追跡)して最安値で購入したりと「ごく当たり前」に活用しているそうだ。記者は単語検索やECサイトを利用する程度。消費の仕方もずいぶんと異なる。
今後、情報格差はさらに広がるだろう。デジタルの可能性について考えさせられる出来事だった。
(坂)