《視点》迷子

2024/02/01 06:23 更新


 先日、父母が可愛がっていたインコが逃げた。羽のある生き物で、この寒さもあり、探すのはちょっと無理だろうなと思っていたが、2日後に「保護した」という連絡があった。見つかったのは父母宅から20キロも離れた土地。力尽きてうずくまっていたらしい。

 そんな離れた場からコンタクトをもらえたのは、迷子になった旨をSNSで発信していたためだ。見知らぬインコ飼育者や、同じように迷子のペットを探していると思われるアカウントの方が次々に拡散して下さり、最終的にオンラインで数千人の目に触れ、つながった。ご近所にポスターを貼るだけだったら、難しかっただろう。デジタルならではの拡散力とスピードに驚かされると同時に、一人ひとりの善意がつながっての結果だと思うと、本当にありがたい。

 ビジネスにおいても、ブランドのメッセージやストーリーを届け、認知を広げるために今やSNSの活用は欠かせないが、改めてその力を思い知った。なお、無事帰宅したインコはすっかり元気を取り戻したとのことである。

(維)



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