量販店のフジ(松山市)が先日発表した中期計画では26年度(27年2月期)に営業収益8450億円、30年度には1兆円を目指すという。3月にマックスバリュ西日本と経営統合し、本社を広島市に移転、「企業文化の確立」を進める。
広島といえば〝西日本流通の雄〟イズミが本拠を置く。イズミも同様に30年度に1兆円規模を目指す。広島で二つの1兆円規模の流通グループが誕生することになりそうだ。
新生フジの経営方針発表会で、久しぶりに登壇したイオンの岡田元也代表執行役会長は「日本の小売業の問題点はバイタリティーの欠如」と指摘した。「イオングループでも大きな問題。新会社では経営統合により新しい考え方が生まれてくれば活性化して大きな強みになる」との期待を示した。
様々な企業で、事業の活性化は永遠の課題。企業の再編・統合は、これまで競争してきた同士では余計難しいかもしれないが、逆に従来にない発想が出てくる可能性もある。よく「よそ者、バカ者、若者が革新を起こす」とも言われる。あなたの会社もマンネリ化していませんか。
(茂)