《視点》オープン

2024/03/13 06:23 更新


 連日、春の商業施設の開業や改装オープンの案内が届く。今月からゴールデンウィークにかけて多くの開業が予定されている。それぞれ特徴を出しながら、商圏に新しい楽しさや彩り、利便性を提供したり、地域のファンを捉え直そうというのは、周辺への影響はあるものの、やはりいいものだ。24年に国内で予定されている新施設の数は30にも満たないが、いやいやどうして華やかなものだと思う。

 開発数が少ないというばかりでなく、建設費が高騰して収益的に見合わないことから大型SCの開発が限られ、それもあってアパレルのテナントを数多く揃えるところも少ない。少子高齢化、人口減などで19年からSCの総数が少しずつ減っているということもある。コロナ禍からにぎわいが回復しているのは間違いないが、その濃淡は新たな格差になりそうだ。

 SCを取り巻く環境は厳しさを増すばかりともみえる。でも、だからこそ、ここでの新しい挑戦を楽しみにしたい。

(光)



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