《視点》需要は高まるも

2024/04/26 06:23 更新


 韓国ブランドの動きが活発だ。韓流ブームも追い風に日本進出の機会を探っている。新世界百貨店が昨年始めたBtoB(企業間取引)プラットフォーム「Kfashion82」は「日本の大手SPA(製造小売業)とデザイナーブランドの隙間を狙う」という。

 Kファッションは、従来は若年層が流行の担い手で、東大門市場で買い付けた値頃な価格のトレンドを押さえた服が主流だった。しかし、この数年はブランディングや品質管理を徹底し、洗練された服や雑貨が目立ち始めた。日本のセレクトショップや百貨店のバイヤーがその良さを評価し、注目が高まっている。「韓国の」と紹介しなくても勝負できる土壌ができつつある。

 ただ、「日本で販路をどう広げたらいいか分からない」との声をよく聞く。韓国と違い、業態が様々ある日本。最近では、韓国ブランドの買い付けと販売を行う日本の企業が、韓国ブランドの日本事業を支援する例も増えた。Z世代の来店が多い商業施設はカルチャーコンテンツを求めている印象で、Kファッションの需要はどれほどか。日本の市場に根付くか気になるところだ。

(麻)



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