ロレックスの腕時計を買うため、専門店に通い詰めるロレックスマラソンなどという言葉が出て、はや数年。高級腕時計市場は引き続き盛況なようだ。先日も、1000万円超のウォッチのプレビューがあり、既に何本か予約が入っていると聞いた。
そのあおりを受け、時計・宝飾専門店の宝飾品ゾーンがどんどん高級腕時計に浸食され、店自体が宝飾店から時計専門店にくら替えしている例もあるとジュエリーメーカー・卸企業からしばしば耳にしていた。
しかし、その影響を逆手に取る例もある。メンズジュエリーを扱う某企業では、腕時計とのコーディネート提案に、と声をかけ、メンズジュエリーを扱う卸先が増えてきたという。腕時計からの延長で、手元のおしゃれに目覚めた男性が増え、売り上げも好調。店としては客単価向上につながる。
メンズジュエリー市場はもともとニッチだったこともあり、こうした隙間にすっと入り込むことにたけているのかもしれない。変化があれば、どこかにチャンスもある。常に開拓者マインドは必要なのだなと感じた。
（維）
