今月、NHKで放送された『調査報道・新世紀子どもを狙う盗撮・児童ポルノの闇』は、子を持つ親として心底恐ろしいものだった。小児性愛者が子供を盗撮し、個人のSNSアカウントを探り当て、オンラインコミュニティー内で個人情報を拡散。コミュニティーの存在で罪悪感が薄れ、行動がエスカレートしていく犯罪者心理が報じられた。記者が住む自治体の不審者情報メールでも、子供の盗撮案件は頻繁に送られてくる。
番組を見る少し前、おしゃれが好きな小学生の娘のスナップを、コーディネートアプリに投稿したことがある。ファッションに特化したアプリなら比較的安全だろうと思ったからだ。しかし、投稿した瞬間、「いいね」やお気に入り登録してきたのはほとんどが男性アカウント。ここでも警戒が必要かと落胆し、すぐに削除した。娘は同世代の着こなしを見たり、その子たちに「いいね」してもらえると喜んで、アプリ自体は楽しんでいた。
おしゃれ熱の高い子供たちが、安全に楽しめるファッションコミュニティーがあればいいのにと思う。
(金)