インスタグラムでカーペットを洗う動画を見ることにハマっている。数年前、バラエティー番組で芸能人が「見ていて気持ちいい」と言っていたのを聞き、なんとなく見たところハマってしまった。元のデザインが分からなくなるぐらい汚れたカーペットに薬剤と水を掛け、ブラシで擦る。それを繰り返すうちに徐々に汚れが落ちて奇麗になる。ただそれだけの動画なのに面白い。ついつい見入ってしまい、気が付けば1時間経っていたなんてこともよくある。
工場取材などをしているときにしばしば「SNSを使ってみたいが何を発信すればいいか分からない、発信できるようなものがない」といった声を聞く。
個人的には糸の準備工程や織布工程を投稿するだけで十分だと思うのだが、現場の人からすればごく普通の日常風景であるため面白さが分からないのかもしれない。
カーペットを洗う動画の投稿者も狙って投稿したのではないだろう。面白いかどうかは見た人が判断することであり、どんなささいな風景でもとりあえず発信してみることが大事ではないだろうか。
(果)