いよいよ開幕が迫ってきたパリ五輪。今回はセーヌ川での開会式や名所旧跡での公開競技など見どころ満載だ。
国内のスポーツ用品メーカーも、各競技団体を通じて日本代表選手に提供する公式ユニフォームを仕上げ、準備万端。各メーカーの公式ユニフォームでは、やはり〝日本〟を意識したデザインも目立つ。
スポーツ用品のメーカーや小売店では4年ごとの五輪で「今年はスポーツが盛り上がり、売り上げは相当増えるでしょう」と、いつも聞かれる。しかし、「五輪の年でも、そう売り上げは増えない」というのがスポーツ用品業界の通説。五輪だからといって、急にスポーツ用品が多く売れることはあまりない。それより少子高齢化や人口減少、若者のスポーツ離れなどによる市場縮小の方が影響が大きい。
とはいえ、各スポーツブランドにとって五輪は自社の製品を世界にアピールする絶好の舞台。各社とも即効的な売り上げ効果よりも持続的なブランド価値向上に主眼を置いている。
(茂)