近年、ファッション業界は、環境への影響や労働条件など様々な課題を生んでいる。これらの課題は消費者の信頼を損ないかねない、業界全体のイメージを悪化させている。信頼を回復するためには、多くの取り組みが求められる。
サステイナビリティーの取り組みもその一つで、重要なものだ。再生可能な素材を使用し、製造過程での環境負荷を減らす努力は、消費者に環境に配慮した選択を与え、ブランドへの信頼を高めるだろう。公正な賃金や安全な労働環境を提供する労働条件の改善は、従業員の満足度とともに製品の品質も向上させるはずである。そして何よりも求められるのは透明性の確保だ。製造過程や素材の出所を明確にすることで、消費者は安心して購入することができる。オープンなブランドであることは信頼につながる重要な要素となる。
ここまで並べると政治不信の課題と似通った感じがあり、我が身に置き換えるのも容易。信頼の回復は、持続可能な未来を築くことになる。消費者は倫理的な企業を支持する傾向を強めていくのだから。
(樹)