二児の母であり、成長中のベンチャーで働く優秀な女性が、「大変だったことは」と問われて、「前職で子供を産んだ時に、もうそんなに働かなくていいと言われて会社にいた時期が、思えば一番つらかった」と答えていた。会社としては、配慮しての優しい対応だったのだろうと振り返りつつも、「任せてもらえれば、もっとできるのにとの思いを抱えていた」と。今は、フルリモートで働くパートナーや近くに住む両親の支援も受けつつ、大活躍中だ。
一方で、多くの業務をこなしつつ、育児も家事もワンオペで背負い、息切れしてしまう女性も多い。SNSを見れば、「子供が小さいうちは、やっぱり常にそばにいて丁寧な暮らしをしたいから主婦をしています」という書き込みに賛同コメントが多くついていたりする。
子持ちといえど家庭を取り巻く環境や事情、当事者の考え方もそれぞれだ。令和においては女性だけの特殊要因でもないだろう。
経営、管理する側は、その点を念頭に置いて丁寧にヒアリングして環境を整えないと、この人材難において逸材を逃すこともあるなと思う。
(維)