中国で11月11日まで行われた独身の日EC商戦「ダブルイレブン」は、全カテゴリー含む流通額は前年を超えたものの、アパレルは3~5%減という結果だった。経済低迷・買い控えとともに、11月上旬の気温が高く防寒物が苦戦したのが理由。すでに祭典ムードでは無くなったダブルイレブンは、実売と同様に気温を読んだ販売対策が必須となっている。加えてEC販路も動画配信、SNSなど分散化への対策、ファンとの密なつながりを生かすことも不可欠となっている。
(上海支局)
23年ダブルイレブンも今年6月のEC商戦618と同様に、2大プラットフォームのアリババ、京東は流通額未公開で、いずれも前年より増加したとする。ただ中国ECビッグデータ解析を行うNint(任拓数据科技上海)による、主要販路の合計流通額は前年比2~3%増にとどまった。コロナ前の2ケタ増からはかなり落ち着いた。とはいえ物流個数は約14億と、期間中に中国人1人が1個購入するというパワーは健在だ。
日本ブランドは苦戦
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