高い感受性で客の心開く~未知のおしゃれ促す
「チャオパニック」なんばシティ店副店長 笹川明子さん
客に新たなファッションの楽しみ方を伝えるのがうまい。「この人にはこれが似合いそう」と感じれば、好みとは異なるテイストの商品も薦める。頭の中になかったアイテムを提案され、気に入って購入する客も少なくない。1日の販売セット率が4を記録したこともある。
チャレンジを促すような接客をしだしたのは、最初に配属された店舗での経験。保守的な客にミニスカートを薦めてみたところ、「自分には合わない」と1時間悩んだ末、ブラウスとともに購入してくれ、服好きになり、ライフスタイルも充実していったそうだ。以来、自分の感性を信じて提案するようになった。
こうした販売スタイルを支えるのは、人一倍強い感受性と丁寧な接客。「着て行く場面を想像し、幸せを感じてもらえるように」接することで、客との信頼関係を築く。すると、「実は○○に行く予定があって…」と心を開いてもらえるとか。
13年の社内ロールプレイング大会では最優秀賞を獲得。「これからはチャオパニックそのものの魅力ももっと伝えなければ」と語る。
(繊研 2014/10/20 日付 19104 号 9 面)