クセになる手製のチラシが効果大~お客様と垣根を作らない接客
ギャラリービスコンティ心斎橋本店店長 稲本優子さん
笑い声が店外まで届くほど、明るく元気なキャラクターが印象的な稲本さん。ミセスショップ「ビスコンティ」の旗艦店の店長を長年務めている。モットーは「お客様と垣根を作らない」接客。顧客との結びつきを強め続け、中には20年来の顧客や、趣味で参加するマラソンレースに応援に来る人もいる。
そんな稲本さんの武器は、手製のチラシ。「PCが使えないので」と、店内で撮影した商品のプリントを切り貼りして、手書きのコメントを添えたものを定期的に作る。これを、約300枚カラーコピーし、ことあるごとに配っている。
これが稲本さんのお薦め商品をつぶさに伝えるものとして、顧客の間で注目されている。手書きのせいか「なぜか読んでしまうし、捨てられない」と、手元に置き続ける人も多いとか。そして最大の効果は、チラシが新たに届くたび、稲本さんの顔が自然と浮かび、「買いに行かなくちゃ」と気をもむ人が続出すること。そんな威力を持つため、顧客の間では「悪魔の招待状」と呼ばれている。
(繊研 2015/08/11 日付 19296 号 10 面)