WEFが公開シンポジウム ジュピターなどが講演

2017/07/25 04:27 更新


右から森川氏、西塚氏、横森氏

 ウィメンズ・エンパワメント・イン・ファッション(WEF、尾原蓉子代表理事)はこのほど、都内で第10回公開シンポジウム「顧客フォーカスで、共感と感動を呼ぶFB(ファッションビジネス)イノベーション」を開いた。テレビショッピングのジュピターショップチャンネル、動画ファッション雑誌のCチャンネルを例に、顧客との直接のコミュニケーションの重要性が語られた。

 ジュピターは西塚瑞穂執行役員マーチャンダイジング本部副本部長が講演。96年以来、20期連続増収の背景として「あくまで小売業として、毎日行きたくなる〝総合セレクトショップ〟を目指している。商品を通じた体験や感動、喜びを共有することで存在価値が高まり、モノをコトとして伝えられる」と説明した。

 Cチャンネルの森川亮社長はSNS(交流サイト)の歴史を振り返りながら「若い世代はテキストから写真、そして動画へと発展している。また、信頼できる人とのシェアを重視し、クローズドか時限式の動画メッセージにシフト」していると強調。日本発としてアジアなど海外での実績も説明した。

 講演後、両氏にジュピターでも活躍しているデザイナーの横森美奈子氏を加えた3人は、ジャーナリストの生駒芳子氏をコーディネーターにパネルディスカッションに登壇。「モノが売れない時代に何をすべきか」(生駒氏)といった問いに、西塚氏は「消費者は間違いなくお金を持っているが、賢く使いたい。前年と同じことをしていたら、間違いなく沈む」と発言。森川氏は「日本では新しいものを作り、メッセージを発信する意欲が低下し、アジアで作って持ってくる方が効果が高い可能性がある」と指摘した。




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