日々ショップ取材をしている記者の、「これって一体どうやったら着こなせるの？」といった、商品に関する素朴かつちょっと意地悪な疑問と、販売員さんの華麗な切り返しでお送りするこの企画。第２回は、16年春夏のレディストレンドアイテム「ワイドパンツ」編です。
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記者：「この商品って何ですか？スカウチョ？スカンツ？クロップトワイドパンツ？」
販売員：「うちの店ではスカンツと呼んでいますよ。スカウチョはガウチョパンツから派生したアイテムなのでひざ下くらいの商品を指すことにしていますが、この商品はもう少し丈が長いので」
記者：「はー、なるほど！お店によって呼び方が違うので、結構混乱するんですよね（笑）。確かにこのパンツは、くるぶしのあたりまでありますね」
販売員：「今年はこういった、スカート見えするような丈とボリュームのパンツが売れているんです。」
記者：「生地もプリーツやレースだったりするのが今年らしいですね。でもプリーツって･･･太ってみえません？私が学生の頃（※10年以上前）もプリーツスカートがすごく流行ったんですけど、まるで腰みのというか、下半身がどっしりしちゃうのではかなくなりましたね･･･（遠い目）」
販売員：「そうだったんですか･･･。ちなみに、体形が気になるというお客様にプリーツなどのスカンツをオススメする際は、トップスをインしてもらうようお伝えしていますよ」
記者：「それはなぜですか？」
販売員：「スカンツは、普通のパンツと違ってボディーラインが分かりにくいですよね。それを利用して、できるだけスカンツを見せたほうが、“全部、脚！”に見えてスタイルアップできるんです。」
記者：「なるほど！せこいけど上手いワザですね！（笑）。」
販売員：「なおかつ、うちのお店で扱っている商品はプリーツのピッチが狭いので、縦のラインが強調できて、よりすっきり見えますよ」
記者：「それも良いですね！ただ、私身長が高いのですが、スカンツのような丈だとバランスが悪くならないですか？」
販売員：「これもスカンツの良いところで、フルレングスのように決まった丈があるわけではないので、逆にどんな身長の方でも合わせやすいんです」
記者：「なるほど･･･。私だとちょっと短めになりますが、元からこういう丈の商品だと思えばいいし、スカンツはウエストゴムの商品が多いから多少の調整はききますね」
販売員：「合わせるサンダルのヒールの高さでも、さらにバランスを取ることができますよ」
記者：「これからの季節、通気性もいいのでこういうデザインのパンツがあると便利ですね。ちなみに、こういうパンツって脚にフィットしないから楽な分、脱ごうとするとストンと落ちちゃうので、お手洗いのときに困りますよね。ネットでも話題になっているのを見ましたが」
販売員：「それは確かに･･･難しい問題ですよね」
記者：「私も、生地が床につかないよう、いつも必死でたくし上げていますよ。ロールアップのシャツみたいに、ボタン付けてほしいなあ･･･」
【モンスター記者profile】 モンスターペアレンツ、モンスターカスタマー…過剰ともいえるクレーマーの存在が度々話題になる昨今。普段は、慎重でややビビり（？）なアラサー女性記者Ｋ・Ｉが、精一杯意地悪く、販売員さんを突撃する。販売員さんへの接触度は社内随一で、実は彼ら・彼女らへの愛であふれている。
