八針(やつはり=岐阜市、加藤照美社長)はサンプル縫製を軸に、小ロット生産や製品修整に特化した縫製工場だ。短納期と幅広いアイテムへの対応で引き合いが強い。
(森田雄也)
元々は下駄の鼻緒を作る工場として戦後に創業。時代と共に、洋装が増える中で、工場はコートの量産工場に徐々にシフトしていった。大手商社の専属工場に近い形で業容を拡大していったが、バブル崩壊とともに生産の海外移転が進行。それに伴い、30年ほど前に量産工場からサンプル専門工場に転換した。海外生産は納期に時間がかかることから、国内でサンプルや、さらには海外では受けるのが難しい小ロット生産のニーズが高まってくると想定してのことだった。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!